WAWON’s blog

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ダークムーン・フェア事前評価に関する論点と考察

11/8までにダークムーン・フェアのカード42枚、ほぼ1/3が公開されたことになる。事前評価の評価基準はハースリプレイのデッキ採用率であった。つまり、強いか弱いかではなくて、どのデッキが使用されて、その中でどのカードが使用されるかを当てないといけない。ということは、どんなデッキが使われるかの予想が必要となる。本稿では、次期環境においてどのようなデッキが使われるかについて、いくつかの論点を考察し、新拡張開始までの事前評価の方針を改めて決めたいと思う。

 

 

 

 

論点

1.ンゾスデッキは流行るか?

複数種族を復活させるンゾスデッキ。現状ウォリアーにシナジーとなりそうなカードが補充されているが、どうだろうか?他に採用されるデッキはあるのか考察してみる。

 

ンゾスが10コストであることを考えると、出したターンに何もできないのは厳しい。よって、復活ミニオンには、「急襲」、「突撃」、「挑発」のどれかが欲しいし、それにプラスして「断末魔」、「生命奪取」「聖なる盾」等があると嬉しい。本文ではこのようなカードを組めることを即効性があると言っている。

 

・ンゾスウォリアー

 海賊は豊富、一方で小粒が多いので復活の旨味は無い。悪辣なる海賊が筆頭か。メカは屑鉄ゴーレムがいいが、墓所の番兵やオメガ・デバステイターでも良い。ドラゴンはテント・クラッシャー、デスウィング。獣は挑発デッキならアルマゲジロを入れるが、それ以外は中立でパールタスクや、ワンチャンでダークムーンうさぎか。エレ・悪魔・マロは難しい。エレはシアマトかアラール、マロは空を翔けるトビウオしかないだろうが、これも体育学の予習から出てきて他に無かったらとるくらいだろう。挑発と急襲のバランスは良い。

 

・ンゾスドルイド

 メカがいないが金庫番。ドラゴンはイセラ、躱し身のドラコニッド、エメラルド探検竜等々ビッグデッキに入るものならどれでも。獣は沼地のヒドラ、翼の守護獣、先生のペット。悪魔は封印されしサテュロス。エレメンタルは屑鉄山のコロッサス。海賊・マロは無理。挑発多めで急襲も復活できるので採用可能性はある。

 

・その他:パラディン、ハンターは意外と難しい。パラディンはナールの真槌でエレメンタル挑発を出せるが、それ以外に即効性が無い。ハンターはデッキが重くなるし、獣が多すぎて安定しない。他は種族が偏っていたり殆どクラスカードがないので無理。

 

結論:ンゾスデッキは一部のウォリーアとドルイドにしか入らず、デッキ採用率は低い。

 

2.ハンドバフは流行るか?

歴史的にハンドバフは実績を残せていない。最初にフィーチャーされたガジェッツァンのころは、+1/+1で1~2コストが相場だったが、海賊にひき殺された。後にメカメカ大作戦でグロウストーンの技術者が6/3/4で出て、のちにバフされて5/3/4になったのが使われたくらいで、それ以後も散発的に登場したが使われなかった。例外的に封印されしスクラップインプはナーフされるほど活躍した。

正直なぜハンドバフがなぜ駄目なのか頭で理解できていないのだが、自分が使っていた感覚だと、ミッドレンジ気味のデッキの割に、ハンドバフカードを出したターンに盤面が弱くなって、それがずっと返せないからである。除去用の武器や呪文はハンドバフ効果が薄れるので採用を抑えないといけないのも輪をかけた。と思っている。スクラップインプが強かったのは、ズーは呪文を少なくできて、かつハンド補充もしやすかったからだと思う。封印は大体2コスト分強くなるから、スクラップインプは封印分がハンドバフに費やされたと考えて、やはりハンドバフは最低1コストで全体+1/+1バフが相場なのだろう。

それで今回だが、ハンターの「エサをあげないでね」が2コストで変妖してかつ獣のみに+2/+2であり、明らかに相場より低い。また、サーカス団長のバトンは、2/1/3で、ハンドバフに1コストが割かれている計算なので一見して1コスト+3/+3となるが、種族限定かつ1種族毎に1体ずつのみ、3バフするのに合計3ターンかかるというデメリット仕様である。これは使われないだろう。

 

3.秘策メイジは流行るか?

 昔強かった秘策メイジはコボルト環境の頃で、今スタンダードに無いカードとして、カバールの下っ端、1コストのマナワーム、魔法学者、爆発のルーン、カバールのクリスタルの運び屋、アルネスがキーだった。今回どうかというと、ドローはそこまで不安が無くオカルト召術師といった盤面を取れるカードはあるものの、①1コストの優秀なミニオンがいない、②攻撃的な秘策が無い、ということで比較的遅めのデッキになると考えられる。そうなると、秘策シナジーを発動しても効果が薄かったり、シナジーを発動する前にアグロデッキに倒されてしまうだろう。ということで、秘策メイジは強くないので流行しないだろう(現環境でスペルメイジの勝率が良くない割に使用率が高い謎はあるが)。

 

4.デモハン、パラ、ハンターに勝てるデッキが生まれるか?

現在トップのデモハン(欠片、アグロ)パラディン聖典、ピュア)ハンター(アグロ、ハイランダー)は、勿論それ向けのカードの採用率もトップクラスだ。新拡張の採用率を現状の情報で当てようとするなら、上記デッキに採用されそうなカードの採用率を高く予想して、弱小かつ使用率も低いヒーロー(シャーマン、ウォーロック等)のクラスカードの採用率を低くすれば良い。新拡張を見るに、10コストの旧神達が新コンセプトのデッキを作ってくれそうだが、今流行りのデッキは10ターン目までに決着をつけるのだ。そうだとすると、環境は変わらないので、前述の方針でデッキ採用率を予想していけば良い。

 

 

終結

①ンゾスデッキは流行らない

②ハンドバフは流行らない

③秘策メイジは流行らない

④環境は現在からさほど変化せず、比較的アグロー~ミッドレンジが強い

 

 つまり、デモハン、パラディン、ハンターのカードの採用率を全体的に上げ、かつ現状のデッキに入りそうなカードは更に評価を上げる逆にシャーマンやウォーローックのカードは全体的に採用率を下げる。新カードの最終発表に向けて、今週はこの方針で行こうと思う。残りの2/3のカード次第で全く結論が異なってくるかもしれないので、そこは注視していきたい。