今回は6/2にリリースされるハースストーンのミニセット「潮の玉座」の事前評価をしたいと思います。
評価基準
評価基準はいつもの通りです。
①評価基準は、ハースリプレイでのデッキの採用率とします。ランクを☆で5つに分け、全カード35枚のうち、デッキ採用率の上から5つずつを☆5~1で評価します。毎回のことですが、☆を平均化するために、最後に☆を引き上げるカードが多いので、評価と文章が合っていない場合があります。
②リリースされてから1か月程度をめどに、実際のデッキ採用率を取得し、当たっていたかどうかを振返り、予想との差異を考察しようと思います。ナーフが決まったらその直前で振り返る可能性があります。振り返りの点数は、☆がぴったりで3点、1つ外しが2点、2つ外しは1点、3つ外しは0点、4つ外しはマイナス1点にします。今回はミニセットなのでクラス毎の振り返りはしません。
③評価軸ですが、ミニセットの場合、以下の特徴があると思われるため、そこが評価の軸となります。特に今回はその年の最終拡張のため、かなりのカードの採用率が低くなると思われます。
・既存のデッキを素直に強化するものは採用される。
・既存のカードと競合するカードは評価が難しい
・新機軸のカードをポッと出しても使われない。
・中立はハマれば採用率が非常に高くなる(特にレジェンド)
デーモンハンター
化石マニア ☆2
今のデモハンはドローに困っている様子はないから「歴戦の尖兵」と競合するこれは使われないと思う。
混沌の伝令 ☆4
効果はショボイが、発動しやすいし、ナーガシナジーもあるのでそれなりに使われると思う。
偶像崩し ☆1
4点は欲しいが、今のデモハンで4マナカードを期待することはできまい。ビッグデモハンもいないし、味方も巻き込むのはいただけない。それにビッグデモハンでビッグミニオンを海底探査するのは逆にデメリット。
ドルイド
月光線 ☆2
「聖なる盾」を貫通するのと、顔に当たるのがメリット。だが、殆ど対パラディン専用のカードとなるし、今のデッキではアグロ系にもランプ系にも入らないだろう。
潮の精霊 ☆1
「3マナ時に3/4になりますよ」ということしかイメージできない。「どんどん大きくなりますよ」というのがメリットにも思えない。
自然の伝令 ☆3
トークンを生み出す自然呪文は多いから、トークン系のデッキで採用され得る。
ハンター
底掘レ1-1 ☆1
召還が安定して発動する程コスト1のミニオンは入らないし、今のハンターにはメカシナジーが無い。「サンスケイル・ラプター」はバフされてデッキに入るが、底に配置されるのが確定ではない。2/2/3のスタッツはハンターにとっては嬉しいが、それ以上ではないだろう。
古代のクラーケン殺し ☆2
ハンターで3回呪文は厳しい気がする。クエハンは今いないし。秘策型の獣ハンターなら入るかもしれない。
殻弾 ☆4
合計6ダメージは偉いと思う。獣ハンターで初期ターンのテンポを返せるように使われる可能性がある。3マナ呪文は「ナーガ校の先生」で使われるというだけで評価が上がる。クエストハンターでも採用できる。
メイジ
沈没隕石 ☆4
メイジの魔力呪文はコストが低いので、2ターン目に出してやられても、1枚程度は使えるだろう。魔力呪文にあまり大きなハズレがないのも良い。
動物変身・クラゲ ☆3
恐らく相手に撃つことの方が多くなるだろう。悪くは無いが、メカメイジとナーガメイジがメインの中では、構築に入れるというより、沈没隕石から出るか、「ナーガ校の先生」の発見先になることが多いだろう。
レディ・ナズジャール ☆5
どの効果もOPなわけではないが、中堅どころとしてはパフォーマンスは高い。
パラディン
ナーガ戦士 ☆2
メカやハンドバフには入らないので、コントロール向けか。「聖巻き寿司」をこいつに連発すればドローも進むが、バフはできないし、軽いバフ呪文なら「貴族の乗騎」があるが、コントロール向けの呪文ではない。中途半端。
ヒカリエイ ☆1
「敬虔な生徒」に似ているが、あちらは素のスタッツでも良かったし、聖典の効果で比較的初期にも出せた。パラディンのクラスカード採用率は6~7割程度で、毎ターン1枚
出せても5ターン目にならないとこいつは出せない。となると後半に巨人のように使うのだが、その割にスタッツが低い。なので採用されないだろう。
最前線 ☆3
なぜか公式にまだ画像が無い。スタンダードなら「野蛮な魔術師」を使ってコストを踏み倒すビッグパラディンになるか。出てくるミニオンは少なくとも挑発か急襲が欲しい。ファンンデッキの域は出ないだろうが、「トロルの伯騎長」で相手の「カザカサン」を倒して武勲を発動させたらカッコイイじゃないかしら?
プリースト
光の伝令 ☆3
弱くは無く、簡単にに3/3/4と6点ヒールが出せてアグロ対策になる。ただプリーストの3マナ枠は結構埋まっていて「侍女」と椅子の取り合いになるだろう。
掃海のエレメンタル ☆2
クエプリの自由枠扱いだろう。確かに相手にとっては邪魔だが、アグロ相手には悠長で、純粋なコントロールデッキにはあまりささらず、対コンボデッキ専用となってしまうが、カードの入替が比較的容易な環境では使い勝手が良いとは言えまい。
ドボン ☆5
埋葬をインフレさせた絶妙なコストのカード。プリーストの海底探査はミニオン向けではないのが相性が悪いが、断末魔を発動させない確定除去がプリで4マナならかなり使われると予想する。
ローグ
シャッターシャンブラー ☆3
スタッツは良いのでちょっとだけ期待。次のターン以降にも持ち越せるので、後々「スノーフォール墓地」とも組み合わせて使っていくのだろう。悠長だけど。
大当たり ☆3
段取りや「スウィフトスケイルのトリックスター」を使えばコストを踏み倒せる。ただ、高コストだからといって、ローグにとって役に立つ呪文かどうかは別だし、ハズレも結構ある。ランダム性が高くて安定しないため、ファンデッキ止まりになるだろう。
墨隠れの伏兵 ☆5
出したターンで死なずに、次のターンに無敵4ダメージは強い。前のめりなローグに使われるだろうし、序盤の除去要因としても優秀。
シャーマン
クマノミ ☆4
やはりマーロックはウォロを裏切りマーロックに寝返った。マロデッキはもっとドローが欲しいとは思うが、同じターンに2マナマーロックを複数展開できるのは強いだろう。
タイドロストの穴潜り ☆4
シャーマンはデッキをマーロックで染めるのは容易なので付帯効果も発動しやすいだろる。ただ、雄叫びミニオンが多いが故に、単なるトークン召喚に終わってしまいそうなのが惜しい。
ネプチュロンの命令 ☆4
クエストシャーマン向け。コスパが高く、取り合えず5ターン目に使っておけば良いと思う。ただ、クエストシャーマンはもっと初動を支える低マナカードが欲しいところ。
ウォーロック
影の伝令 ☆1
影呪文がコントロール向けだが、このカードはアグロ・ミッドレンジ向けで相性が良くない。
火あぶり ☆5
今回一押し。コントロール殺しになるだろう。コントロールでなくても、最近のデッキはハンドが豊富なことがあるので、かなりのメタカードとなり得る。火炎系統というのも、「マルチキャスター」の採用余地を増やしてくれる。欠点は、アグロ・ミッドレンジ向けに撃つ機会があるかどうか。
命じるものウルソク ☆5
結構使い所が想像しにくい。この効果が相手にとってメリットとなるのかどうか。例えば、アグロが調子に乗って展開しきったところを全体除去で一層するような罠的な運用だろうか。ここは賭けに出て☆5だ。
ウォリアー
巨大戦 ☆1
そこまでして超大型は欲しくないし、相手がドルイドだったら悲惨なことになる。
火成の溶岩食らい ☆5
挑発持ちなのが優秀で、3~6程度の装甲は稼げそうなので、コントロールデッキで使いやすいと思う。多少「深淵よりものも」と相性が悪いか。ただ、コントロールデッキなら、海底探査はあればあるほど便利。
潮のレヴナント ☆3
書いてあることは強いし「火成の溶岩食らい」で海底探査できたら装甲もりもりだが、挑発が無いのが最大の欠点で、コストの高さを補い切れていない。
中立
バブラー ☆2
スタッツは高いが、ヒロパで消される可能性も高く、見た目ほどの強さは無い。逆に除去に2マナ使わせて有利を取るために使われるのかもしれない。
カミツキリュウ ☆5
獣というのが効果と相性が悪いが、今回一番のワイルドカード。種族シナジーが悪いせいで使われないのか、雄叫びという汎用的な効果のミニオンを強化してくれるので使われるのか。非常に汎用性が高いため、何かしらのヒーローでは使われると予想する。
コイルファングの大蛇 ☆1
メタカードは3マナ以下にしたいし、効果が微妙に思う。
オズマット ☆2
こいつが死なないと敵を破壊できないというのが使い辛い。挑発無いし。コントトールデッキなら他の除去カードの方が優秀だと思う。
潮流の狩手ネプチュロン ☆4
「レイドボスオニクシア」とどちらを採用しますか?ということ。大型ミニオン相手にはこちらの方が強いが、細かい除去にも対応しているオニクシアの方に軍配が上がるだろう。ドルイドなら両方採用するのかもしれない。