2024年になりましたが、前回の続きで2023年に筆者が鑑賞した映画のランキングを発表します。大体☆4を超えてくると文句が無くなってきますね。
前回はこちら
14位 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー：VOLUME 3
3.7
巷では評判が高かったですね。確かにチームワークとか感動がありましたし、物語の展開もしっかりしていて、映像面でも注目すべき部分がありました。一方で、筆者がガーディンアンズのファンでは無いので、それを引くと平均以上程度かなと思います。この他には第1作目しか見ていないのですが、1作目と違って、ならず者感が無いなぁという感じでした。なんか青と赤のスーツが似合っていないというか、もっと個性的な服装して良いと思うんですよね。アベンジャライズされてしまったというべきでしょうか。
14位 バイオレント・ナイト 3.7
あまり期待していなかったのですが、結構良作でした。ファミリー向けに思わせておいて、ちゃんとバイオレンスシーンがあり、ジョンウィック的な無敵男感あり、意外性は無いですが、見たまんまで安心できる映画です。もっと血が欲しかった。
14位 グリッドマン ユニバース 3.7
これもファンにはたまらない熱い展開ということで、ガーディアンズと似ています。筆者は昔実写版を子供の頃に観てただけなので、アニメ版はこれが初視聴。戦闘シーンの展開は非常に熱いものがあり、魅力的でした。ただ、正直ロボット？巨人？の区別が付かなくなりましたし、ユニバースものになって全作の登場キャラがテレビ版の人間関係の説明無しに出てくるので、キャラの区別も理解も十分にできませんでした。主人公の男の子は本当に高校生？というくらいショタだし、彼女はスカート短すぎてアクション描写が歪んでるし、実写キャラが出てくるしで、キャラクターには違和感が大きかったです。とはいえ、途中でダレずにお約束のピンチから大逆転とか、全シリーズのヒーロー勢ぞろいからの一斉攻撃とかお約束の表現は十分に興奮します。1作の映画としてはかなりの良作と思います。
14位 イコライザー THE FINAL 3.7
イコライザーシリーズは全作観ていて結構好きでした。ただ1作目が好きで、2作目以降、出張殺人を行っていることが、主人公のマッコールさんが善人というより狂人に見えてしまって、そこは違和感がありました。今作も同じです。嬉々として殺人します。加えて、上映時間109分は短かった。もうひと山欲しかったところ。でも殺人はスタイリッシュですし、悪者がいかにも悪者として存在する分かりやすさは好印象です。シリーズ続編を期待しています。
9位 エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 3.8
タイトルが長すぎて覚えられない。「エブリタイム・エブリウェアだっけ？」とか。かなり情報過多な内容でしたが、個人的には楽しく観ることができました。ただ後半の家族愛部分は、本当はそこが描きたい目的だったのかもしれませんが、前半に慣れてしまうとダレた感じがしました。ついでに言うと、長指のユニバースでのレズ描写は好きになれませんでした。メイン世界でも主人公の娘がレズなのに、なんで2カップルもレズビアンを出したのかは疑問でした。
9位 リバー、流れないでよ 3.8
日本映画は殆ど見ませんが、短時間での時間ループのアイデアが面白そうなので観ました。確かに面白かったです。が、何十回もループするとネタが尽きるのか中だるみしたのと、劇団出身者の演技が過剰で違和感があったのが欠点だと思いました。
9位 RRR 3.8
インド映画を映画館で観たことがなく、これが初めてでしたが、とにかくアクションてんこ盛りで非常に楽しい映画でした。上映時間3時間でしたが、ダブル主人公だったのでそれぞれのストーリー展開があって飽きずに観られました。欠点を言うとすれば、ひげ親父ばかりで顔の区別がつきにくかったこと、インターミッションは表示通り休憩させて欲しかったですね。
9位 ミッション：インポッシブル／デッドレコニング PART ONE 3.8
60歳のトム・クルーズはまだまだハリソンフォードではありません。好きなことを好きなようにやっています。我々はただそれを見ていれば良いのです。そう意味では大満足の作品。一方で、何故か話がややこしく、アクションの魅力を削いでしまっている感じがしたのと、展開のマンネリ感「これだよこれ」という安心感よりも「またかよ」という残念感を与えているのが欠点に思いました。
ミステリーというか、雰囲気を楽しむ映画。この陰鬱さは私は好きな雰囲気です。舞台がイギリスではないし、名探偵ポアロである必要も無いでしょう。パロシリーズはイギリス上流階級のあのギスギスした人間関係が良いのですけどね。俳優陣も良かったです。ディズニープラスに加入しているのですが、ディズニー配給とは知らず映画館で観ました。配信で観るのでも良かったかなとは思います。
7位 ジョン・ウィック：コンセクエンス 3.9
待ちに待ったジョンウィック最新作。何故か日本の公開がアメリカより半年遅れだったのが謎。アクション映画で約3時間、イコライザー+60分という長尺映画で、滅茶苦茶クドイ映画でした。楽しかったけど、そこまでは求めて無いかなぁ。あの終わり方なので次回作は無くて良いと思っていますが、、もしあるなら120分でお願いします。
7位 翔んで埼玉 ～琵琶湖より愛をこめて～ 3.9
本当に見たまんまで期待通りのおバカ映画で満足しました。地域が分散して密度が薄まったのが欠点には思いました。
4位 ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 4.0
皆が思っていることを映画で実現してくれるというのは本当に気持ち良いものです。外さないというのは大事ですね。
4位 ザ・フラッシュ 4.0
エズラ・ミラーも良かった。マイケルキートンも良かった。ストーリーも良かった。でもマルチバースというのが「ああ、過去の遺産を食いつぶしていることなんだ」と思ってしまったのがある意味で収穫でした。あと長い。
4位 ウォンカとチョコレート工場のはじまり 4.0
ティモシーシャラメが笑顔で歌っていれば何だって良くなります。全体的にバランスの良い映画でした。ただ、「チョコレート溺死」とかお菓子を粗末に扱っている気がしてならないのですよ。
3位 ダンジョンズ＆ドラゴンズ／アウトローたちの誇り
4.2
神がかりなほどのバランスの良さ。ちゃんと起承転結があって、キャラが立っていて、見せ場があって、笑いがあって、映像の凄みがあって、ちゃんと冒険している気になれる。2023年の映画で絶対に続編が観たい映画でした。
2位 ゴジラ-1.0 4.4
観るまで全然期待していなかったのですが、完全にやられました。ゴジラの恐怖が凄いし、見せ場がちゃんとあるのでカタルシスも凄い。やたら説明口調なのと神木隆之介のサラサラヘアで髭剃り完璧なのが気になりましたけどね。次回作は蛇足になるんじゃないかな。
1位 バービー 4.5
2023年のベスト映画はバービーでした。面白可笑しくも考えさせてくれる映画でしたね。これがアメリカで大ヒットした、というのが、アメリカが窮屈な国だということを象徴しているのかもしれません。
ランキングが高い傾向としては、「ちゃんと予告編で観客に期待させた通りの映画になっている。」ことでしょうか。スパーマリオとかウォンカとか翔んで埼玉などがそれにあたるでしょう。
ただしトップ2は、ゴジラ-1.0は予告編以上の恐怖がありましたし、バービーは予告編では分からない深い人間への洞察があり、その点で1歩抜きんでていました。
