【ネタバレ有】2021年個人的映画ランキング

　１位は意外にもホラー映画でした。私はホラー映画は年に1本見るかどうかでアクション映画中心なのですが、この映画はホラーもアクションもあり、特にアクションは「マトリックスレザレクションズ」よりも見ごたえありました。当初は全く眼中になく、良く見るyoutubeの映画レビューチャンネルの複数で高評価だったので見てみましたが、これはかなり当たりでした。

　２～４位の高評価映画に言えることとして、観客（ここでは私）の期待や予想を裏切らない、「こういう映画だろうな」というポイントを外さない映画ということです。例えばフリー・ガイは、世界観的に、いかにGTAなどのオープンワールドアクションっぽさを出すかが重要で、そこを外さなかったです。また、ストーリーが非常に王道的な展開で、ストーリーに意外性を求めない需要にもマッチしています。「モータル・コンバット」も、原作再現度が比較的高いのが観客の需要を満たしていると思います。つまり、「見たい人」に刺さる映画だということです。

　逆に「マトリックス　レザレクションズ」は劇中で「バレットタイム」を揶揄していたように、「マトリックス」として求められていることをわざと拒否し、監督が自分の真に意図を貫き通した映画となりましたが、それは観客が求めていたもので無かったと思います。この映画を評価する時は、「私が観たかった映画」ではなくて、「監督の言いたいこと分かる」といったトーンにならざるを得ないでしょう。私はこういう映画は好きではありません。

　12位のデューンや13位のエターナルズも低評価でしたが、これもマトリックスと似ていて、監督の意志や個性が強すぎて、その表現という意味では評価されても、「面白いか」と言われれば「面白くない」という結論になる映画でした。

　最下位の「竜とそばかすの姫」は気持ち悪いほど主人公中心主義の映画で、本当に受け付けませんでした。

　繰り返しになりますが、「観客が観たい需要を満たしているか」が評価ポイントとして重要で、そこを外すと低評価にする、というのが私の傾向です。なので、自分は高頻度で事前にネタバレレビューを観ます。まぁ、これは期待と違うなと思っても結局観て、「やっぱり期待とっ違った」という結果で高い評価付けない場合が多いですけどね。こういうのシリーズものは多いです。前作観ていると次回作も見たくなりますから。

2022年1発目は「キングスマン　ファースト・エージェント」か「スパイダーマン　ノー・ウェイ・ホーム」のどちらかになる予定です。なんか、キングスマンの方は前２作とテイスト違うらしいんですよね。ということは…。