前提
プレイ時間は60時間程度。ストーリーミッションをクリア済み。Steamでセールをやっていた時に購入。
Steam：My Time At Portia (steampowered.com)
大まかなストーリー
旅に出た父親の工房を引き継いだ主人公が、ポルティアの町で住民の依頼をこなしながら工房を大きくしていく物語。世界観として、一回近未来程度の文明が滅び、1900年くらいまで技術レベルが落ちてしまった世界で、ポルティアは旧文明の遺跡の上に建っている。主人公を始め、遺跡から遺物を発掘・研究して発展していこうという段階。こう聞くと風の谷のナウシカやパンツァードラグーンみたいな深刻な話に聞こえるが、旧文明を復活させることに対する葛藤はあるものの、そこまでシリアスな展開にはならない。
似ている作品として、『Stardew Valley』があるが、あちらは農業主体で、こちらは組み立て主体。組み立てといっても、あらかじめレシピは決まっていて、制作物に対するアレンジもないので、マイクラやドラクエビルダーズのように自由に創作できるわけではない。
感想
【良かった点】
飽きさせない豊富なアクティビティ
探索、クラフティング、牧場・農場経営、釣り、戦闘、恋愛等、個々にはライトな作りではあるが色々な要素が幅広く取り入れられており、飽きさせない作りとなっている。
ストレスの無いゲームプレイ
普段の動きがスムーズでストレスが無い。段々と移動できるエリアが広がるが、丁度良いタイミングでファストトラベルスポットが使えるようになるし、馬で高速移動もできるようになる。ストレスの無さはゲームプレイにおいて非常に重要だと思う。
やめ時を見失うイベントの妙
イベントが飽きない。次ここまでやっておこうかなというタイミングで次のイベントが起きるので、やめ時を見失うバランス。ボリュームも多く、最初20時間くらいで終わる軽い作品かと思ったら、60時間かかってしまった。
そのほか
・だんだんと自分の貢献によって町が発展していくのが感じられて単純に楽しい。
・キャラクター数も多く、殆どストーリーに絡まない人間も一部いるものの、確認の性格付けもしっかりしており、丁寧な作りを感じさせる。
【良くなかった点】
バグが無いわけではない
中盤で頻繁にエラー落ちする日があった。再起動したらなんとかなったが、やはりPCソフトはリスクがある。また、イベントシーン前にロードが入るが、ロード画面にならずに、画面がストップして読み込むので、読み込みに失敗したのかと思ってしまう。1分以内にイベントシーンに行くので問題はないが、毎回ハラハラする。
後半のバランスは良くない
こういうタイプのゲームにありがちだが、バランス的に、後半はどんどん便利になって素材も大量調達できるようになるため、逆に難易度とやり応えが下がる。一方で、最終ミッションだけ、これまで全く必要無かった素材が求められて、やたらと時間がかかった。その時だけ水晶の木を大量栽培する羽目になった。
戦闘は単純
戦闘は敵の種類が割合多く、難易度は低いが非常に単調。ボス戦含め動きもワンパターンだし、一部のボスはのけ反りがあるので、とにかくボタン連打で殴っていれば大体勝てる。戦闘メインのゲームではないのでやり応えは求めないが、爽快感はもっと欲しかった。
攻略に寄与しないアクティビティ
牧場や鳥小屋などは苦労の割に見入りが少なく、趣味の世界となるなど、一部の仕組みはゲーム攻略に寄与していない。
一部の季節性イベントは、解説が不親切で何をやったらよいか再保分かりにくい。参加任意なので無視しても良いのだが。
総評
軽い気持ちでさっくりプレイしようと思ったら、はまってしまって60時間もプレイしてしまった。時間がある人におすすめしたい。
