WAWON’s blog

ツイッターもやってます。 https://twitter.com/Ara73577901

【ゲーム感想】トロピコ6

今回はトロピコ6のゲーム感想を書こうと思います。

 

store.steampowered.com

 

 

始めに

 本作はPS4やSwitchでも発売されていますが、筆者はPC版をSTEAMでプレイしました。本作は不幸なことにPC版についてスクウェア・エニックスが国内ブリッシャーの時におま国設定されてしまい、日本語版が遊べませんでした。今年の夏にパブリッシャーが変わったおかげか、日本語化が有効となりました。これが結構不評で、STEAMでの評価はおま国の問はゲーム性の前にその点で非常に悪い評価となっていました。ただし現在では高評価です。

グラボはGTX1660SUPER、プレイ時間は40時間程度、トロピコシリーズは3~5までプレイ経験有です。

 

今作の特徴

シリーズの特徴

プレイヤーはカリブ海の島国の大統領「エル・プレジデンテ」となって、国を統治するシミュレーションゲームです。収入は農園のプランテーションから始まって各種工業を発展させたり、リゾート開発をして観光業で稼ぎます。一方、大統領なので選挙があり、選挙で勝つために、福祉制度や娯楽で国民の幸福度・支持率を上げる必要があります。お金と軍隊があれば選挙制度を廃止して独裁者となり、反乱やゲリラを討伐していくこともできます。

 

偉大なるマンネリ

 このシリーズは3D化した3からマイナーチェンジを繰り返していますが、やることの基本は変わっていません。特に時代変遷システムが5と同じなので、特に5からの大きな変化は少なかったです。というか、どの作品のどのシステムがあったか記憶曖昧の部分があります。

 

①群島マップ

 今作は初めて群島マップが採用されており、島は橋や船で行き来できるようになっています。正直「だからなんだ」程度のギミックです。マップ外観に多様性が出た程度でしょうか。

 

スイス銀行がプレイに影響

 これまでスイス銀行の残高はスコアとしての意味しかなかったと思いますが、今回はその残高を使用して各種派閥の支持を得たり、設計図を入手したりとプレイにメリットのある効果を得ることができます。そのため、積極的にスイス銀行残高を増やすことが重要です。スイス銀行にお金をためるためのブローカーからのミッションもあります。

 

③襲撃施設

 各時代毎に襲撃施設を持てます。襲撃施設でミッションを選ぶと、資源や資金を自動で獲得したり、各種の効果を得ることができます。世界遺産強奪もそのミッションのうちの一つで、長期間かかりますが効果の大きい施設を外国から奪ってきます。シヴィライゼーション世界遺産と似ています。

 

④ワークモード(前作以前もあったかもしれません)

 今までは施設か資金をかけて「改良」してバージョンアップする仕組みがありましたが、今作では「ワークモード」を変えることで、施設の効果を変えることができます。生産量が減る代わりに汚染が減る、等で、今作はそれが結構極端に設定されているため、目的によってノーマルのワークモード以外を選択する意味が出てきました。

⑤キャンペーンは無くシナリオミッションのみ

 今作は一筋のストーリをクリアしていくキャンペーンモードは無く、1つの島を1シナリオとして、それぞれで特徴的なミッションをクリアしていく形式です。ただ単にマップ毎の話の繋がりが無いだけで、ペルヌティーモと一緒に島を運営することに変わりはありません。

 

⑥土地が劣化する

 これが今作の経済の特徴で、5までは取り合えず砂糖農園を建設しまくって、ラム酒を輸出すれば良かったのですが、ワークモード「単一作物」だと土地が劣化して収穫量が減ります。なので、様々な農園を周辺に組み合わせてワークモードを「種類豊富」にすることで、1つの農園の効率は下がりますが、土地が劣化しなくなり、周辺の農園の種類が多いと効率に+が付くようになります。農園は土地と人手を非常に食うので、大規模なラム酒輸出はできなくなりました。一方で、造船所が新規施設として登場した上に収益力が高く、そちらがメインになりました。原料の板材も、伐採所が木を再生してくれるので劣化が少なく、伐採所→製材所→造船所の組み合わせが非常に有効になりました。

 

⑦派閥から対立する要望が来る

 国内には時代にもよりますが複数の派閥がいて、宗教主義者、軍事主義者、資本主義者、共産主義者とかです。これは5までと同様です。これらは自分たちの要望をミッションとして言ってきて、達成するとその派閥の支持率が上がります。今作では、同時に2つの派閥が要望を出してきて、どちらかしか採用できず、採用されなかった派閥の支持が下がるミッションが登場しました。これも「だからなんだ」的なものです。

 

他は、5からの差異として、選挙時の演説が復活した半面、能力のある一族を要職につける「ダイナスティーシステム」は無くなっています。なので、襲撃施設のリーダーとして活躍するペヌルティーモと違って、プレジデンテの活躍が選挙時くらいしか目立た無かったですね。

 

良かったところ

①5からだと思いますが、今作も植民地時代~現代までの時代の変遷があり、それぞれの時代でクリアミッションをこなすと、次の時代に行けて、新施設が解放されたり新しい研究ができたりと、やれることが広がります。これは最初はシンプルで段々と複雑にすることによる入りやすさもありますし、プレイの飽きの防止にもなって良かったです。

 

②グラフィックはさすがにシリーズで最高にきれいです。私がやったPC版だと人口上限が初期で4000人で、1つの島を運営するには十分な人口でした。前作までだと途中で人口上限に達してそれ以上発展しないことがありましたが今作はそれはありませんでした。

 

③今作は渋滞が起きづらいです。6は3か4にあった駐車場方式で、かつ布告をしない限り、富裕層以上でないと車が使えため、富裕層が少ない時期はバスが活躍します。また、時代を経ると地下鉄も使えるため、過去作のように渋滞で物流が停滞して困難にぶちあたることはなかったです。さすがに大都市化していくと渋滞も起きますが。一方で、初期は遠くの施設まで貧乏人は徒歩で移動するため、労働時間が少なくなります。また、車とはいえ収穫物の物流も悪くなるため、前作よりも、初期で遠方に施設を建てるデメリットが大きくなったと感じました。

 

④マンネリの良いところですが、非常に安心・安定感があります。ノーマルならそこまで難易度が高くなく、金が稼げれば後はやりたい放題できます。

 

良くなかったところ

①やはりどこまで行ってもトロピコトロピコで、やることとゲームで得る体験がシリーズ通して殆ど変わらない点です。一方で、シリーズが多くなることの弊害だと思いますが、段々とシステムが複雑になってきています。特に施設と布告が顕著で、種類が増えればその効果を覚える必要があり、結局使わないものも増えてきます。

 

②時代変遷システムに関しては、植民地時代、第二次大戦時代、冷戦時代、現代の4時代があるのですが、冷戦時代から現代に行く条件が緩すぎて、冷戦時代がほとんど意味がないです。

 

③ノーマル難易度では段々選挙の意味が無くなります。シナリオにもよるのですが、後の時代は派閥の数が多くなり、ある派閥の支持を上げても全体の支持にあまり影響しなくなります。なので、一度低支持率になると盛り返せなくなり、選挙で負け確するよりは独裁者の道を歩むことになりますが、その頃には軍隊が強いのでクーデターさえ気を付ければあまりデメリットがありません。一方で、なぜか高支持率を維持できる場合もあり、そうすると公約など全く無くても当選する緊張感のないイベントになります。

 

こんな感じです。ほんとに過去作からの変化は少ないですが、定期的にやりたくなるのも事実で、また次回作も買ってしまいそうです。