12月に行ったハースストーン新拡張「烈戦のアルタラック」事前評価について、結果の振り返りをします。
事前評価はこちら
【ハースストーン】「 烈戦のアルタラック」事前評価(12/3時点) - WAWON’s blog (hateblo.jp)
説明(いつも通り)
採点方法ですが、事前評価記事で書いたように、全カード135枚のうち、デッキ採用率の上から27個ずつを☆5~1で評価します。実績も同じように☆を付けます。☆がぴったりで3点、1つ外しが2点、2つ外しは1点、3つ外しは0点、4つ外しはマイナス1点にします。採用率の順位は12/22時点のハースリプレイのデータから取っています。なので、1回目のナーフ前です。本当はリリースの1か月後くらいにしたかったのでですが、年明け忙しくなるし、リリースすぐのナーフも無かったので、キリが良いのでこの時期にしました。
全135枚のうち、採用率順位でいうと以下のようになります。
☆5は1~27位
☆4は28~54位
☆3は55位~81位
☆2は82位~108位
☆1は109位~135位です。
表の見方:最初の表は各ヒーロー毎の事前・事後評価の☆と☆の差異、結果の得点になります。各クラス10枚なので、クラス固有は最高30点満点、中立は35枚なので最大105点満点です。
クラス別振り返り
デーモンハンター
デモハンは30点中17点で6割弱で、あまり良くありませんでした。予想では、トークン系アグロが流行って、ビッグはその次くらいに考えていました。実績では、そもそもデモハン自体が☆5が1つも無いほど流行らず、全体的に事前評価で☆が高すぎました。また、トークン系はそれなりにデッキに採用されましたが、アグロ系が駄目で、「大魔獄のグレイヴ」なんかはまさにそれでした。ところで、「歴戦の尖兵」で☆4は高くない?という感想があるかもしれません。12/26時点で採用率1.6%であり、このクラスだと、体感では「1・2回見たことあるかも」くらいになります。なので、今拡張は☆4クラスでもあんまり見ないカードが多いということであり、☆5以外は五十歩百歩の世界と言えます。これがこの拡張のせいなのか、年の最終拡張だからなのかは分かりませんが、恐らくカードプールが広いことが影響していると考えています。
デモハンのカード全体で見ると、☆5が無いこと、平均順位がほぼ中間であることから、あまり恵まれなかったと言えるでしょう。前回もそうでしたが、グリフォン年においては、前年のフェニックス年で暴れすぎたせいか、あまり強いカードは貰えなかったようです。
ドルイド
ドルイドは19点で6割強でした。デモハンと同じで、ガフ以外は総じて採用率が低く、予想で☆を高くしすぎました。特にビーストドルイド系のカードが振るわなかったのが痛いです。結局はいつもの前環境同様にアグロドルイドと星界配列ドルイドしかいなくて、それに使えるカードが多少採用されたということでしょう。
ハンター
ハンターは22点と7割強当てられました。今回は秘策とビッグ獣シナジーが特徴だったわけですが、どれも中途半端だろうと予想していたら、案の定中途半端で、☆5が無いのが特徴でした。多少ビッグ獣が予想より使われた程度でしょうか。ただし、平均順位は54位と中間以上なので、ものすごく流行りもしないが、弱すぎもしないのでファンデッキ的に使われているということでしょう。かくいう私も現在は秘策入りのビッグ獣ハンターを使っています。
メイジ
メイジは24点と8割当てました。予想では、そろそろクエメやノーミニオンがいなくなって、ビッグスペルを始め、他のデッキを探る展開だと思い、ここはヒロパメイジだろうと予想しました。デッキの予想は外して、私が最も嫌うモザキメイジが流行ってしまいましたが、なぜか予想はあたりました。見てみると、なんだかんだビッグスペル系が中途半端であるということを当てたということが大きな要因でした。それ以外の「マナ抽出」といったカードも、使い勝手は悪くないだろうくらいの事前評価で、それよりは使われましたが、全体的に評価を低くしすぎなかったのが効いたと思います。ヒロパメイジはバランス調整されて流行っているようですから、少し予想が早すぎましたね。
メイジの平均順位は48位で、かつ☆5が無いので、ハンターと同じで、Tier1ではないが、弱くもないビッグスペル系が使われているということでしょう。
パラディン
パラディンは18点と6割。あまり奮わなかったのですが、中身は面白くて、「この橋渡るべからず」と「ストーンハースの擁護者」を外したのが最大の原因です。もうバフ呪文とドローは要らんだろうと思っていたのですが、「アイアンディープのトログ」とのシナジーが凄すぎました。これを外したのが痛い。一方で、ビッグパラディンが来ないということや、攻略目標である「ダン・バルダー橋」も低採用率というのも当てました。傾向は当てたのに、ここは悔しい結果でした。
パラディンの平均順位は48位で、☆5が多い一方で、ビッグパラディン向けが比較的低順位なので、計算していませんが偏差は大きいと思います。
プリースト
プリーストは21点で7割取れました。あんまり自信なくて、コンボプリ用カードの評価を高めにするという暴挙に出ましたが、大きく外さなくて良かったです。どちらかというとコンプリ向けが強くて、「魂の案内者」や「不死の弟子」は確かに☆5にしても良かったと少し後悔しています。
プリーストの平均順位は57位で、恐らくパラディン以上に偏差が大きいと思います。
ローグ
ローグは7点と驚愕の低得点に終わりました。原因は「泥棒ローグ」に☆1を付けまくったせいです。だって、「ワイルドポーのノール」がマエストラで変身している時のドローカードを他のクラスカードと認識するなんて仕様分かるわけないじゃないですが。リリース当初、「なんでこんなに早くワイルドポーを出せるの?」とびっくりしました。今後の反省点として、いくらなんでも、その拡張で推しているシナジーカードに☆1はやりすぎということでしょう。今回は他のクラスは高得点もあったのに、ローグのせいで相当点数が低くなりました。
ローグは、前述の泥棒ローグシナジーの陸会下で☆5が5枚と半数を占め、平均順位を41位と高順位でした。なんだかんだローグってパワーカード貰って、弱かったことが無いですよね。
シャーマン
シャーマンも15点と低得点でした。原因の1つは、凍結シナジーを、既存のデッキにプラスで入るだけと過小評価したこと(特に寒風と降雪の守護者)、もう1つはヒーローカードですね。今回の拡張はシャーマンストーンでした。なにせ☆5が7枚もあるなんて異常です。今回のシャーマンが凍結シナジーに全振りしてそれが大当たりしたということでしょう。こういうのが事前評価で予想できない怖いところです。
ウォーロック
ウォーロックは20点とまぁまぁでした。ずばり☆を当てたのが多かったです。ただ、「フクロウOTK」が来るとは全く予想しておらず、この点数も偶然に思います。一応、フェルシナジーを全部1にして、「悪の大輪」を大外しした以外は当てたのが大きいのだろうと思います。
カードの順位を見ても、「フクロウOTK」デッキに使われる3枚以外は3桁代の採用率であり、非常に危うい拡張だったと言えます。ウォーロックって、時々どうしようもない懲役みないた拡張が来ますね。
ウォリアー
ウォリアーは19点とまぁまぁでした。今回のウォリアーは一番恵まれなかったヒーローですね。というか前拡張のクエストウォリアーが強すぎるんですよ。で、拡張入ってぐすくらいに海賊はナーフされると思っていたのですが、全然されなかったです。今もってナーフが1枚体力減らしたくらいですし。なので、海賊ナーフ前提の予想をしたせいか、☆を高く評価したのが点数が伸びなかった原因と思います。事前評価の最後って、毎回カードの☆のリバランスで全体的の☆を高くするのですが、ウォリアーはその枚数が多かったような記憶です。「氷結バックラー」+「氷盾粉砕破」が流行ると全然思ってなかったのに、☆4にしたのは後悔しています。
中立
中立の71点はまぁまぁ良かったと思います。やっぱり、中立の醍醐味は☆1を連発してぶった切ることにありますね。今回外したなーと思ったのは、「雪目のハーピィ」、「ロコラーの伝令」、「氷蹄の護衛」といった凍結シナジーのカードの採用率が軒並低いことで、シャーマンの凍結デッキが流行っている割に以外でしたね。シャーマンは、クラスカードだけで枠が埋まってしまって、一方で他のクラスの凍気呪文や凍結シナジーは殆ど機能しなかったということでしょう。「アイアンディープのトログ」は使われるとは思っていましたが、まさが1位とまでは予想していなかったです。ナーフ前は本当によく見ましたね。
☆の分布
追加で☆の分布図です。今回、シャーマンの☆5が7つ、ローグは5つというのがトップでした。一方、ウォリアーは☆1が4つと振るわない結果になっています。ウォーロックは極端で、☆5も3つあれば、☆1も3つと偏差がおおっくなっています。なるべくハンター、プリーストやパラディンのような分布がバランス的に理想なのかと思いました。そういう意味だと、プリやパラは前述と異なって偏差は大きくないかもしれませんね。一番大きそうなのはウォロでしょう。
総括
今回は総得点が405点満点中253点でした。グリフォン年は、251→263→253と一進一退の得点でした。その年の最終拡張はカードプールが広くて難しいです。今回はローグを大きく外したわけですが、ああいう仕様が分からない予想というのは防止が難しいように思います。まぁ、推しているクラスカードのシナジーはよっぽどのことが無い限り☆1にしないということでしょう。
ちなみに、前回同様ハースストーン実況者のロンさんも同じ評価軸で事前評価していますので、次のブログで彼の結果を振り返ってみようと思います。