WAWON’s blog

ツイッターもやってます。 https://twitter.com/Ara73577901

【ハースストーン】キーワードじゃないギミック振り返り③

ハースストーンの各拡張で「キーワードになっていないけど統一した条件や効果を持つカード」の振り返りをしようというこの企画。今回が最終回です。グリフォン年はまだ2年たっていませんので、今回のフェニックス年までで終わりにしようと思います。

 

【ハースストーン】キーワードじゃないギミック振り返り① - WAWON’s blog (hateblo.jp)

 

【ハースストーン】キーワードじゃないギミック振り返り② - WAWON’s blog (hateblo.jp)

 

 

1.「灰に舞う降魔の狩人」

 

①封印されし悪魔・・・☆4つ

 枚数:9枚

 効果:2ターンの間休眠状態。目覚めた時、効果を発動する。

 

使われた

封印されしアンタイン(デーモンハンター)

封印されしフェルモー(ハンター)

封印されしサンギル(パラディン)

封印されしスクラップ・インプ(ウォーロック)

封印されしガナーグ(ウォリアー)

封印されしヴァイルフィーンド(中立)

封印されしサテュロス(ドルイド)

 

使われなかった

封印されし監視者(メイジ)

封印されしホムンクルス(プリースト)

 

解説

 正直、使われたと使われなかったの境目が非常に微妙です。「封印されしガナーグ」はクエストか急襲ウォリアーで使われましたが、必須カードでもなかった。「封印されしサテュロス」は、環境初期のビッグドルイドに採用されたのみ。ヴァイルフィーンドはデッキに入れておくより、体育学や悪魔学で他に選択肢が無ければ引いてくるカード。そんな具合です。一方で「封印されし監視者」はハイランダーに入っていることもありましたし、「封印されしホムンクルス」もコンプリに入ったこともありました。

 一方でアンタインとスクラップ・インプは当初強すぎでナーフされました。ナーフされてから見なくなりましたが、それくらい使われたということは明らかです。

 この封印(休眠)ギミックは結構優秀だと思います。2ターン何もできない代わりに、スタッツが大きい場合が多く、休眠明けと同時に効果が出るミニオンも多かったので、実質1ターン我慢すれば高スタッツ+大きな効果が期待できました。後のミニセットで悪魔ではないですが、「封印されしフェニック」も登場し、当初スタッツが低いためあまり高くない評価だった記憶がありますが、なんのその、2ターン後にバーストを出せるので「根源学の予習」からも優先してピックするカードでした。そういえば「封印されし星界馬」というのもいましたっけ。こいつは、休眠の他に、「魔法活性」を発動し、かつ盤面にミニオンがいないといけないという、非常にお膳立てが面倒なミニオンでさすがに使われませんでした。

 で、なんでローグだけこの手のカードを貰えなかったんでしたっけ?

 

 

②転生レジェンド・・・☆5

 枚数:9枚

 効果:断末魔でより強力な「転生レジェンド」デッキに加える。デモハン以外のクラスで登場

 

 使われた

 ・頂点捕食者ジクソール(ハンター)

 ・天文術師ソラリアン(メイジ

 ・マーガァマーガァグル(パラディン)

 ・霊柩(プリースト)

 ・カンレザード・エボンロック(ウォーロック)

 ・刀拳のカーガス(ウォリアー)

 ・レディ・ヴァッシュ(シャーマン)

 

 

 使われなかった

 ・大胞師ムッシフン(ドルイド)

 ・アカマ(ローグ)

 

 転生レジェンドは基本的に強かったと思います。転生ミニオンを引かないといけないので、ドローが強くないと心もち使いにくかったですが、転生前ミニオンもそれなりの効果があって、それだけでも有用でした。その中でも「マーガァマーガァグル」は今でもデッキ構築に入る(=ずっとこの2年間聖典パラディンだったということですが)優秀なカードです。パラディンはドローが強くなく、転生ミニオンを使う機会も無い場合が多いですが、いざという時やダメ押しで結構役に立ちました。

 「天文術師ソラリアン」や「レディ・ヴァッシュ」などは「根源学の予習」から良くピックするミニオンでもあります。刀拳のカーガスは「体育学の予習」、「頂点捕食者ジクソール」は「歴死学の予習」から。そういう意味では予習シリーズと相性が良い場合が多かったです。「レディ・ヴァッシュ」はシャーマンのドローが弱くてあまり転生体に合えないのが欠点ですが、今でもクエシャーで「根源学の予習」から転生体まで引ければ結構なアドバンテージになります。

 比較的コントロール向けが多い中で、「カンレザード・エボンロック」はズーで主に使われました。後攻1ターン目に1マナ悪魔と合わせて怒涛の攻めができました。こいつ転生前が悪魔じゃないのが唯一の欠点で「悪魔学の予習」から出てこないんですよね。後で出てきたラストウィックスから転生体が出てきて、さらにラストウィックス再利用なんてデッキもありましたね。

 謎なのが使われなかった方で、「大胞師ムッシフン」転生前でもバニラスタッツに挑発持ちで使い勝手が良く、さらに転生体は防御型と攻撃型で選択できる大型ミニオンと、効果だけ見るとかならい使われそうなのに、全然使われません出でした。環境初期のビッグデッキが直接召喚タイプなので使いにくいのと、それ以降も、守護獣・適者生存ドルイド、ピエロドルイドと各種デッキとかみ合わなかったのが原因と思います。

 さらに謎なのが「アカマ」で隠れ身ローグは当初こそあまり活躍しませんでしたが、年最終の「ダークムーン・レース」時に隠れ身武器ローグがTier1になったにも関わらず使われませんでした(ドローも豊富なのに)。これもなんとなく原因は分かっていて、隠れ身ローグにとっては3マナすら高コストだったということです。3マナ以上あると「グレイハートの賢者」に繋げにくくなるんですよね。それにしても採用候補にすらならなかったですけども。

 私はパラディン中心に使っているので「マーガァマーガァグル」は大変お世話になりました。また、環境初期は、弱いのになぜか、探検同盟クエストシャーマンを使っており、フィニッシュ呪文を引くためにヴァッシュを入れていました。重めの断末魔デッキも好きなので、断末魔ハンターでジクソールも使っていました。年を越しても使われる機会が多いので、転生は成功したコンセプトと言って良いでしょう。そういう点で☆5とします。

 

 

2.「魔法学院スクロマンス」

 

①予習・・・☆5

 枚数:6枚

 効果:カードを1枚発見し、発見できる系統を持った手札のカードのコストを1度だけ1減らす。

 

使われた

自然学の予習(ドルイド)

ドラゴン学の予習(プリースト)

体育学の予習(ウォリアー)

根源学の予習(メイジとシャーマンのデュアルクラス)

 

使われなかった

歴死学の予習(ハンター)

悪魔学の予習(ウォーロック)

 

 これも使われなったカードというのは言い過ぎかもしれません。歴死学は必須ではないものの断末魔ハンター、悪魔学ミニオン絞ったチケッタスウォロで使われたりしました。ただ、いずれもたまに見る程度だったと思います。また使われたカードは今でも採用されていますので、かなりの使われたカードと思います。そういう点で☆5で良いかと思います。なんなら今拡張のキーワードである魔法活性よりも使われていると思います。

 予習カードはそもそもデメリットが0なのが特徴です。「発見したらコストマイナス1してくれるので実質コストは0」、「発見プールが比較的狭く、かつそのヒーローにとって有用」と良いことづくめなので、使われない理由がありません。歴史学悪魔学が使われなかったのは、発見先のカードがあまり有用でないからでした。スクロマンスはインフレ拡張と言われていますが、本当にこの予習系カードは入れ得な、ある意味どうしようもないカードとも言えました。

 更に次拡張で出てきたデモハンの「イリダン党の予習」なんて更に最悪で、全部クラスカードかつカードプールも狭く、今でも数えたら異端カードは13枚しかないので、ほぼ3分の1の確率でお目当てのカードを引けます。そんならパラディンにも「聖なる予習」とかいって聖なる盾ミニオン発見とか、ローグにも「連続学の予習」とかいって、コンボカード発見するカード渡しても良かったと思います。いや、そもそも予習カードは刷ってはならなかったカードなのだと思います。

 私は予習系カードを嫌っています。その理由ですが、過去に何回か言及していますが、私は1ターンが長くなるのが好きではありません。予習カードは実質0マナで1回動作できるので、必然的に1ターンに複数枚プレイできます。やってる本人はロープ見ながら脳汁ばんばん出て気持ち良くても、見てるこっちはイライラします。だから、ローグに予習カードを渡さなかったのは、ほんの少しブリザードに良心が残っていたのかと思います。

 

 

3.「ダークムーン・フェアへの招待状」

 今拡張は対象がありません。ミニセットで過去の効果の再録はあったのですが、この拡張特有のものは無いです。恐らくですが、キーワードの「変妖」がミニセット除きで30枚弱あり、これは他の拡張のキーワードよりも多く、それ以外の効果の入る余地が無かったためと思われます。少ない拡張だとキーワードは15枚も無く、多くても20枚程度です。

 

 

総括

☆5:探検竜、予習、転生

☆4:呪文石、プロジェクト、再生カード、災厄、息吹封印されし悪魔

☆3:計略

☆2:未鑑定品、オメガ、精霊

☆1:毎ターン攻撃力と体力を入れ替える

 

これを見ると、最近の「キーワードじゃない効果」のカードはかなり優秀になってきています。ま、最近の「ランク付呪文」、「職業ツール」、「攻略目標」は、現状殆ど使われないカードが多く、どれも☆5まではいかないので、去年がピークだったかもしれません。今なら「ランク付呪文」が☆4、「職業ツール」が☆3、「攻略目標」が☆2~3くらいでしょうか。個人的には☆3~☆4くらいがネタにもなるし、丁度良いバランスと思います。振り返ってみても☆5の効果ってかなりインフレ傾向だと思いました。☆2になってくると失敗に近く、☆1は存在自体が意味不明になります。そういった点では、結構今のブリザードはバランス考えているような気がしました。